Pride of Lions / Pride of Lions (2003)
Survivorをはじめとして豊富なキャリアを誇るマルチ・ミュージシャンであるジム・ピートリックと、新人ボーカリスト、トビー・ヒッチコックによるメロハー・プロジェクト、プライド・オブ・ライオンズ(Pride of Lions)の1stアルバム。バックを務めるのは、クレム・ヘイズ(B)、エド・ブレッケンフェルド(Ds)、ヒラリー・ジョーンズ(Ds)、マイク・アキノ(G)、クリスチャン・カレン(Key)など、いずれもSurvivorやWorld Stageなどでもジム・ピートリックをサポートしてきたミュージシャン達です。加えて、1曲だけですがジム・ピートリックの古巣Ides of Marchのトランペット奏者Chuck Soumar(読み方が分からない...)がパーカッションで参加しています。プロデュースはジム・ピートリック自身と、これもIdes of Marchのメンバーだったラリー・ミラス。リリースはメロディック・ロック専門レーベルFrontiers Recordsからとなっています。
さて中身のほうですが、結論から言うと、筆者としてはかなりがっかりさせられたアルバムです。なんだかバラードが多すぎる。しかも陳腐というか薄っぺら。80年代、柔弱なバラード・バンドと化したChicagoやらなにやらをMTVなどで見るたび、「こういうのはフランク・シナトラとかアンディ・ウィリアムズなんかの延長線上の音楽で、ちっともロックじゃないぜ!」とイラついたのを思い出しました。バラード以外の曲もどうもピンと来ない。何度聴いても、いや聴けば聴くほどモヤモヤしてくるんです。妙に手馴れた感じのメロディとサウンドで、そのくせ心に引っかからない。Ides of MarchもSurvivorも、こんなんじゃなかったよなぁと。才人ジム・ピートリックと、歌唱力抜群のトビー・ヒッチコックが組んでいるわけですから、このプロジェクトのポテンシャルはこんなもんじゃないはずです。
評価 ★★★☆☆
★★★★★ 傑作
★★★★☆ 秀作
★★★☆☆ 佳作
★★☆☆☆ 凡作
★☆☆☆☆ 駄作
評価の基準(筆者の好み)については評価の基準についてをご覧ください。
■Tracks
01. It's Criminal (Jim Peterik)
02. Gone (Jim Peterik, Larry Millas)
03. Interrupted Melody (Jim Peterik)
04. Sound Of Home (Jim Peterik)
05. Prideland (Jim Peterik)
06. Unbreakable (Jim Peterik, Stephen Salzman)
07. First Time Around The Sun (Jim Peterik)
08. Turn To Me (Jim Peterik)
09. Madness Of Love (Jim Peterik)
10. Love Is On The Rocks (Jim Peterik)
11. Last Save Place (Jim Peterik)
12. Music And Me (Jim Peterik)
13. Surrender To The Night [Bonus Track]
14. Stand By You [Bonus Track]
15. So Deadly [Bonus Track]
■Personnel
Jim Peterik – lead vocals, guitar, keyboards, piano, bass
Toby Hitchcock - lead vocals, background vocals
Ed Breckenfeld - drums
Hilary Jones - drums
Clem Hayes - bass
Mike Aquino - guitar
Christian Cullen - keyboards, synthesizer
John Melnick - background vocals
Chuck Soumar - percussion
Producer - Jim Peterik
Co-producer – Larry Millas
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